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高森明勅
2018.7.20 07:00政治

「海の日」を巡る笹川陽平氏の“正論”

日本財団会長の笹川陽平氏。
 
国民の祝日「海の日」を7月20日に固定するよう訴えておられる。
 
「海の日は平成8(1996)年、国民の祝日として7月20日に固定された。
明治天皇が地方巡幸を終え横浜港に帰着された日に由来し、
祝日化を求め2276自治体(当時)が意見書を採択し、
1038万人の署名も集まった」
 
「しかし土曜、日曜日に月曜日を加え3連休とする
ハッピーマンデー制度の導入に伴い15年から『7月の第3月曜日』となった。
…毎年、日にちが変わるこの制度には、どうしても違和感がある。
国民の祝日は、その日を固定してこそ、託された意味が国民に共有されるからだ」
 
「筆者が海の日固定にこだわる一番の理由は、
海の劣化が一刻の猶予もならない深刻な段階に来ている点にある。
 
…海は現在、人口が76億人に達した人類の社会・経済活動に伴い
漁業資源の枯渇、海の温暖化・酸性化やプラスチックごみの流入が進み、
このまま放置すれば早晩、人類の生存にも影響する状態にある」
 
「国民、何より次代を担う青少年に海の大切さを伝えるためにも、
海の日の再固定化が急務である。
海にどう向き合うか、それこそ国家の大計である」
(産経新聞7月19日付)
 
まさに正論だろう。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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